第3章 狂い始めた歯車
「・・・あ、あの!」
やっとのことで口を開くと、六つ子が一斉にこちらを向く。
「今すぐ出て行ってくださいっ・・・じゃないと、警察・・・呼びますよ」
彼らをじっと睨みながら、テーブルの上に置いてあった携帯をいつ取ろうかとタイミングを伺っているとおそ松くんが口を開いた。
お「警察ね〜、呼べるなら呼んでもいいよー」
ゴロゴロと寝転がりながら余裕そうに言う彼。
ーーーなんでこんな余裕こいてるの。ほんとに呼ぶんだからね!
キッとおそ松くんを睨み付けテーブルの携帯に手を伸ばす。
ト「ななみちゃん、どうしてフォロー許可してくれないの?・・・」
携帯を掴んだ私の手を上から掴み動きを止められ、潤んだ瞳で見つめられる。
ーーーフォロー?あぁ、Twittttterね。
「するわけないでしょっ、手離して。」
こんな頭沸いてる人たちと関わりなんか持ちたくないし。
グイッと力を込め手を離そうとするも彼方も力を強めてきて、手が離れない。
「ちょっと、離してよっ」
再び力を込め相手を睨むと余裕そうな顔で微笑んでいる彼。
ト「僕らのお願い聞いてくれるなら、離してあげてもいいよ〜」
にっこりと可愛い笑顔を向けられた。
ーーー お願い?・・・