第3章 狂い始めた歯車
ーーーあつい、・・・あつい
暑さで目が覚め、うっすら目を開けるといちばんに目に入ってきたのは部屋の天井。
あぁ、私あのまま寝ちゃってたんだ。
シャワーしよーっと。
冷蔵庫を開け、水をゴクゴクと飲んでから風呂場へ向かう。
欠伸をしながら服を脱ぎ、鏡にうつった自分をふと見つめる。
ーーー今日こそ次のアパート見つけるぞ。
鏡にうつる自分に向かってガッツポーズなんかして、シャワーを浴びに浴室へと入る。
「・・・♪・・・♪♪♪・・・♪♪」
鼻歌を歌いながらシャワーを浴びる。
ーーーーーガタン
「・・・え?」
部屋の方から物音が聞こえ、咄嗟にシャワーを止める。
ーーー今なんか物音した?ガタン!ていったよね?なになに!?怖いんだけど!昨日帰ってきたとき鍵閉めたよね!?
じっと耳を澄ましてみるも、なにも変化はない。
ーーー気のせいか、ビックリした・・・
再びシャワーを浴び、肩にタオルを掛けたまま風呂場を出る。
そして部屋に戻るなり目に入った光景に、言葉を失う。