第2章 六つ子
「・・・ついてないなぁ。」
そう呟きながら近所の公園へと行きブランコに乗る。
ーーーていうか、割と家近所じゃん、最悪。
携帯を取り出しTwittttterを開く。
ーーーフォローリクエスト? 誰だろう。
アイコンは・・・ハットを被り、こちらにウインクしながら目の横でピースしているこの人。・・・うわ、これ絶対トド松くんだ。しかも自撮りかな、これ。
「・・・はぁ。」
ため息をつき徐ろに携帯をしまう。もちろんフォローは許可しないまま。
「・・・溜息なんて似合わないぜ?・・・カラ松ガールズ」
「・・・え?」
ーーー最後なんて言った?
反射的に声のした方を向く。
するとそこには、ブランコを囲う柵に腰掛けて脚を組みさらに腕も組み、そしてさらにはサングラスをかけ革ジャンを着た男が立っていた。
ーーー見るからにヤバい、イタい。帰ろう。
すぐさま立ち上がりその場を立ち去ろうとすると、再びその男が口を開いた。