第12章 デート
トド松くんに連絡しようと思ったその時、スマホをバッグにいれたまま席を立っていたことに気が付いた。
ーーーこれじゃ連絡もできないじゃん・・・!!
とりあえず、どうやってこの場を切り抜けよう・・・
チョロ松くんとはそんなに話したことはないけど、私を誘拐する時だってそんなに乗り気じゃなかった。
だからきっとそこまで酷いことはされない気がする。
・・・いやでも現にいま拉致られてるよ私・・・
とりあえず機嫌を損ねないようにしよう・・・
「あの・・・どこに向かってるんですか?」
チ「なんでトド松と付き合うことにしたの?」
「え?・・・それは、まぁ、そういう流れになりまして・・・」
チ「ふーん・・・"流れ"ね。」
いや、いやいやいや。私の質問スルー!?
チ「ななみちゃんって流されやすいタイプなの?」
「そんなことないですけど・・・」
チ「でもトド松とは流れで付き合ったわけでしょ?」
「流れとは言いましたけど、流されたわけじゃありません。トド松くんのこと好きだなーて思ったから付き合ったんです。」
なんなのよチョロ松くん!むかついてきた!!!