第17章 *猫と私②
「研磨だって初めてじゃ無いでしょ?何人目?って話なら私も妬いちゃうよ?…」
俯いてる研磨の頭にキスをすると、顔を上げた研磨が私を真っ直ぐと見る。
「おれ、あやねが初めてだよ」
「えっ!!?……初めてなの??」
コクリと頷く研磨に私は驚きでいっぱいだった。
あんなに焦らして何度も私をイカせていた研磨がまさかの初めて。
「嘘でしょ?だって、研磨すごく上手だったよ?」
私が褒めると少し照れくさそうに視線をずらした。
「クロの持ってる本とか、DVD…観たから…」
「あぁ…」
納得出来る答えにクロのニヤケ顔が浮かんだ。
「研磨もそう言ったのやっぱ観るんだね」
すると研磨が私にキスをするとまたベッドに押し倒され、私は目を見開いて研磨を見れば。
「…おれも男だよ?」
って、研磨に囁かれ心臓がまた早くなっていた。
この日はこれで終わったけど、私が研磨を更に大好きになった大切な日でもあった。