第17章 *猫と私②
研磨が私の部屋に来てこんなすぐ行為になるなんて正直思わなかった。
凄く嬉しいのに恥ずかしくもあって甘酸っぱいって恋愛の例えが何となく分かった気になった。
私からするキスに研磨が応えてくれて…私の腰に手が添えられ、触れられた部分が凄く熱い。
舌を絡ませ、逃げようともせず次第に私の方が攻められるキスに変わっていく。
「ふぁっ…んっ……」
「…あやね、もっと舌、出して…」
熱っぽい研磨の声に酔ったように頭がクラクラしていく。
言われた通りに、舌を出せば研磨の舌が触れる。
キスだけなのに、こんなにも欲しくなるなんて……。
研磨に抱きついて身体を押してくと、体勢を崩した研磨をベッドに押し倒してしまった。
「ひゃっ!!ご、ごめん研磨!」
慌てて研磨の上から退こうとすると、私の腰に腕が回る。
「いいよ、このまま…」
「で、でも重いでしょ?」
「あやねはおれが好き?」
「え?うん…大好き」
研磨の胸に頭を乗せると早い心臓の音が聞こえた。
「研磨…心臓早いね」
「あやねと一緒だから。ねぇ、あやねはおれがこうして触るの嫌?」
そう言って研磨が私の背中からお尻へと手を滑らせていく。
「嫌じゃないよ。前にもそんな事言ってたけど、研磨ならどこ触っても嫌にならない」
私は研磨の瞳を覗き込むと、私を見て優しく微笑む研磨の手が私の髪を撫でる。
「ずっと触ってみたかったあやねの髪…こうして触る事が出来るのは、もうおれだけだから…」
「うん…」