第9章 其ノ捌
二『か…格好いい…』
そんなため息にも近い声をもらすと、白煙も晴れて二人が刀を腰元の鞘に戻した。
松『侍殿… やりますね。 二刀流とは
どちらの流派ですか?』
国『伊賀の影丸と申します。
甲賀流ですが、今はもう流れなので二刀流は自己流にございます。』
松『私たちは、真田に付いております…私、霧隠才蔵
そちらが、猿飛佐助。 にございます。』
そういうと握手を交わす二人に二宮が駆け寄ってきた。
二『潤っ。 ありがとう
影丸殿も…ありがとう助かった。』
松『和也殿! 無事でしたか お怪我は…』
駆け寄る二宮を松本が、抱き寄せる。
二『ん… 大丈夫だ。 少し肩と首と…
本当にかすり傷程度…だから』