第7章 其ノ陸
兄上から教わった技を実施する時が来たんだ…
小さな体でも…だからこその技。
二『アーーー! イヤーーーー!』
飛ぶように近づいて、剣を振り下ろすと
グアーーという呻き声を上げて男が倒れた。
やった…。
影丸さんはーー すぐに振り返ってみると二本の剣を操って、あっという間に残りの二人を切り倒した。
二『凄い……』
国『なかなかやるじゃないですか。
幸村殿。』
二『いえ… こんな強い方にそんなこと言っていただけるなんて…かたじけない…。
私の事は…和也とお呼びください。』
国『そうか。 和也殿…
聞きたい事があるんだ…。 さっき言っていた半蔵といーー』
二『危ない!! 後ろ!!!』