第7章 其ノ陸
影丸の体を突き飛ばすようにして、自分も反対へとゴロゴロと転がって、再び剣を構えるがいつの間にか集まってきた仲間らしき奴ら十人ほどに取り囲まれてしまった。
国『くそ……』
さっき切られたのか左腕から血が伝い流れてきた。
『あ~あ、これじゃあすぐにやられちゃうよ?
ついでにこのボクちゃんがやられちゃうところも見せてあげようか』
そう言って笑いながらくる男に和也の刀は、弾き飛ばされて相手の刀で羽交い締めにされて首筋をそいつの舌がねっとりと這う。
二『う… あ… やめ…ろ
気持ち悪い……』
やだーーー
兄上ーーー
どうしてこんなことに……。
国『やめろ! 頼む! 話合おう…』
『ははっ… そんなもの…すーー』
その次の瞬間地を叩くような音と共に
辺りが白煙に包まれ何も見えなくなった。