第7章 其ノ陸
相『…そんなことはないです。 本当に反省しております…。
半ば無理やりあのようなことした事を
…これだけは分かっていただきたいのです。私はアナタの為と思うことしかしないと…
もし私に消えろとおっしゃるのなら
私はここを去る所存に…』
二『何を言っているんだ…。
私は…どちらのことも後悔はしておらぬ。
しかしながら…兄上の本心というものはわからぬ…
どういう気持ちで俺とそうしてくれたのか…』
そう言いながら、目を閉じると再び眠りについた。
相『智様も…あなたを誰より…
思っておられますよ… 私も…ね』
私も…
和也殿を愛しています。
そんなことを言っていた事は知る良しもなく次の日まで完全な深い眠りへと落ちていたんだ。