第5章 其ノ肆
そういうと、また引き寄せて首筋へと吸い尽くように口づけをしてくる。
二『や……めろっ…どうした…雅紀っ
な…あっ…』
相『和也殿… 決めるのはあなたです…
無理強いはいたしません』
そういいながらも、今度は突然体に…刺激与えていた指を離す。
二『な…何だよ… 本当に何なんだよ…
この際ってなんだよ…どの際だよ…』
離されたら寂しいとか…。もう頭がぐちゃぐちゃだ…。
相『如何いたしますか?和也。』
二『もう……何だよ… おかしいだろ…
でも……もう…いいよ。 仕方がないから…
おねがい… し… ます…』
真っ赤に顔を染めて俯いたまま
手のひらを握り締めて言う和也に相葉は
可笑しそうに肩を揺らしていたが、そんな事など気がつく
筈もなく
今度は濃厚な彼からの唇を受け入れたんだ。