第4章 其ノ参
珍しく和也も、声を荒げてくる。
今までにない和也の姿に驚いたけど、もうこれは決定事項としてだんだんと分かって貰うしかない。
相『とにかく…
今晩は宴がございますので、お着替えされて下さい』
大『ああ。 その前に私は東山先生のところへ行ってくるから。
和也、後でまた二人で話をしよう』
はい…と言いながらもまだムスッとしている和也を苦笑いで見つめると、相葉に宜しく頼むと目配せで伝える。
大『それでは。 行ってまいるぞ』
馬を走らせるが、何となく和也の様子が気になって手綱を引いてそのまま振り返る。
大『…サスケ あの野郎っ何し……』
門の手前、和也の頭を数回撫でてそれは慣れた様子で屈むと口づけをして中へと消えて行ったんだ。