第3章 其ノ弐
大『なんだ… おぬし私を馬鹿にしておるのか』
松『いえ。 そのような事滅相もございません。
ただ… そんなに悩まずに和也殿の気持ちに答えてやったらいいのではございませんか』
大『なんだ。 ずいぶんと投げやり…だな。』
松『投げやりなどではございません
…宜しければ、私が この身をもって教えてさしあげても
よろしいのですが』
座禅で目を閉じたまま、松本が言う。
大『何をまた… たわけた事を』
鼻で笑ってそう言うと再び目を閉じた。
松『戯けなどでは…』
大『ん… んん…… はっ…
なっ…にをしておるっ』
気付くと目の前で、唇が合わさって着物を乱されて中をこすられる。
松『こういう… 快楽をお知りになったらもう……悩みなんて…』
大『あっ… ん… 馬鹿を言うで…ないっ!
やめ! こら… 才蔵!』