第24章 三・其ノ参
和『私もだ……… 私も雅紀に会いたかった………。』
背中に回った腕が更に強く身体を引き寄せて抱きしめる。
相『…和也殿………… 兄上殿がお待ちにございます。
不謹慎だけど、殿の事よりもあなたと会える事が嬉しいと……今も眠れぬ夜をお過ごしでございます。』
和『さようか。 私も……この日はもう訪れる事はないだろうと諦めていた……
生きていて良かった。』
そう言って涙を流すと相葉の指がそれをぬぐって、そして優しく唇が重なった。
相『これより先はまた……
智様にもだが先生が気づかれては申し訳がたたないからな………』
和『んっ………ぁっ……… でも………もう少しだけっ
お願いっ………』
そう言うと首に腕を絡ませさらに濃密に口付けあったんだ。