第16章 二・其ノ伍
再び、飛びかかってきそうなまさにその時扉を叩く音と松本の声が聞こえてきた。
松『翔殿、サスケ。 若い衆で花見で飲み直そうということだけどいかがいたす?』
相『ああ。 行こう。 翔殿も行くんだろう?』
翔『もう、いい。 私は先にゆく。 さっきの話は聞かなかったことにしてくれ。』
そう言うと、翔は玄関の扉を乱暴に開けて松本の事を押し退けるようにして出て行った。
松『おい。 大丈夫なのか? …あれは。』
相『ああ…。 かなりの所まで思い積めている…
ようだな。』
潤『そうであったか…。 私もこれから注意深くして
見ていくが…ともかくご兄弟二人の身だけはお守りしないとな。』