第16章 二・其ノ伍
屋敷へと戻ると、庭の桜を見ながら四人が楽しそうに談笑している。
相『何をしているのです? 中、入らないのですか?』
遠巻きに見ながら中に入らないでいる翔の背中を軽く背中を押すと、和也が不思議そうにこちらをみている。
松『ほら。 二人とも御酌して差し上げて。』
そう言って松本が持ってきた中から二本ずつ持たせて
自分はグラスを配ってまわる。
櫻『はい。』
小さく答えて、まずは新郎新婦へと御酌して行くのを後ろからみて、「大丈夫」というように松本が相葉の肩をポンと叩いてくれる。
相『ああ。 そうだな ありがとう』
大『ほら。 二人とも何をしておる。
早く座りなさい。 それじゃあ乾杯を松本。』
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