第16章 二・其ノ伍
翔『せっかちな人だ。 …話というのは他でも
ない、智様の和也殿の事だ。 俺はお前たちの関係も知っている。
別に脅してやろうとかそんなことではないんだ……
ただ、私は……
本当に本気で、智様の事をお慕いもうしております
……だから。 和也殿を智様から引き離していただきたいのです…。
サスケ殿にとっても悪い話ではないでしょう?』
落ち着きなくうろうろとしながら一気にそういって威嚇するように雅紀を見つめた。
雅『申し訳ないが、私はあなたに協力する事は出来ません。
これは、何があっても変わることはありません。』
翔『何故ですか。 和也殿の事それほどの気持ちなのですか』
立ち上がる雅紀に、被せるほどにそういって再び、睨み付けるように見上げる。