• テキストサイズ

レイジーシンドローム

第3章 残暑


「じゃあ帰るね。」
大きな欠伸1つ、眠たい目をこすって床に散らばった服を拾う。
「え、いや、悪いですよ。」
一転して香苗を心配する啓太。
啓太の嬉しそうな、でも心配そうな顔にさえ、香苗は嫌気がさしてきた。

悪い、ですって。
香苗は心の中でくすっと自嘲する。

「だーいじょうぶ。ほら、早く彼女に電話しなさい。」
さっさと服を着込んで、香苗は帰り支度を済ませる。
「ちゃんと上手くやんなさいよ。」
下腹部が鈍い痛みを訴えた。
/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp