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レイジーシンドローム

第1章 熱帯夜


こんなラフな付き合いって楽だ、と啓太は思う。

啓太と香苗の付き合いはもう3年ほどになるが、一緒にいてすごく楽だと彼は思っていた。
男女の恋愛のときめきのようなものは無いが、例えるならそう、姉弟や親戚のような。
今は研究室も同じで、研究者としても素晴らしい人だと再認識した。

昔、啓太が彼女に「女とご飯に行ってた!」と怒られた相手が、実は香苗だったりする。
彼女には知られていないが、こうして何度か部屋に招き相談にも乗ってもらっている。
それぐらい啓太は香苗になついていた。

浮気と言われても、別にそのような進んだ関係になる気はないから浮気ではない。
だからこの付き合いは、彼女になんと言われようと譲れない。
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