第7章 家光様の帰城ー初日・火影ー
火影と繋がってる……
もう余計なことは考えない。
火影の手は私を優しく触り、激しく求め、私を快感の先へ導いていく。
奥を突かれ、思わず声が出そうになる。
「ここがいいんだね、もっとしてあげる。」
火影は折り曲げた私の膝を少し押して、奥に届きやすい角度に変えた。
「やっ 火影っ…… それ だめぇ っ」
火影は、自分の口に人差し指を立てて喘ぐ私を見る。
(声出ちゃうんだもん……。)
目で訴えると、火影は側にあった自分の襟巻きを私の口に噛ませた。
「これ噛んでいいから。」
「んんっ 」
火影の匂いがする……。
襟巻きの端を噛みながらそんな事を思っていると、律動が再開され快感がせり上がってくる。
「こんなに感じてくれて、 嬉しいよ……。
そろそろ、イキそう だけどっ…はぁっ
紗代様も一緒に っ イケる? 」
こくこくと頷くと、火影にしがみついた。
……………………
一人になると、急に孤独感に襲われる。
仕事の隙間を縫って来てくれた火影は、急いで家光様の護衛に戻っていった。
最初から一人でいるよりも、誰かの存在を知ってしまう方がずっと孤独を感じる。
私、馬鹿だなぁ。
他の誰かに埋めてもらえるものじゃなかったのに。
火影の気持ちは、すごく嬉しかった。
でも、だからって気持ちが急に変わるわけじゃない。
目を閉じると涙が頬を伝った。