第5章 TIME SLIP 〜アラン〜
(私を見て興奮してくれてるんだ……嬉しい……)
身体の中で感じるアランと、目の前で欲望を滾らせるアランの両方がミルクを昂らせていく。
「おまえ… 今日すごいな…… っ」
「自分でもっ なんだか すご く 感じちゃう … んんっ」
それを聞くとアランはおもむろに起き上がり、ミルクの肩をつかむと自分のほうに引き寄せる。
前かがみだった体勢から、ミルクが背中をアランに預ける形に変わる。
「あいつのこと見て濡らしてんの?
なんか、妬けるんだけど。」
耳元で囁くと、下から突き上げるように腰を動かし始めた。
結合部分が過去のアランに晒され、彼の手の動きも早くなる。
「やぁっ アランっ こんなの 恥ずかしいっ」
「今さらすぎ だろっ」
「んっ はぁっ ……も イっちゃうぅ……っ」
「俺もっ……」
そして、それを見ていたアランも手の中に欲望を放った。
………………
部屋には3人の乱れた呼吸の音。
「悪い、ミルク。俺まだ風呂入ってない。」
「ふふ、そんなの気にしないよ。」
「つーわけで、風呂入ってくるわ。」
アランはガバっと起き上がると、シャツを羽織って扉へ向かう。
途中で振り返ると、
「おまえ、俺のいない間に手出すなよ。」
もう1人のアランに告げ、部屋を出て行った。
ーーーーー
「……まぁ、無理だと思うけどな。」
扉が閉まる音を聞いてからアランは呟き、バスルームへ向かった。