• テキストサイズ

【イケシリ】sweet dreams【短編集】

第3章 シド←→ジャス


通りで、恋愛の話に持っていかれたわけだ……。

っていうか、どうしよう。
私、ほとんど告白しちゃったのと同じってことだよね。

「で?どうなんだよ?」

向かいに座っていたシドが立ち上がり、椅子を持ってミルクのすぐ隣に移動する。

「えっ、そういうこと、ですけど……。」

恥ずかしくて、テーブルの上に置いた自分の手を見ながらそう言うのが精一杯。

「へぇ。奇遇だな。」

なにが?と思った瞬間、唇が重なった。
一気に顔が熱くなる。

唇が離れても、シドは私の椅子の背に手を置いたまま私を覗き込んでいる。

「顔、真っ赤。
別に初めてってわけでもねぇだろ?」

「シドとは初めてだよっ!な、なんで……」

「なんでかって、今それ聞くか?」

「ちゃんと言って欲しいの!」

「気が向いたらな。」

シドはそう言うと、再び唇を合わせてくる。
さっきの触れるだけのキスとは違って、舌を絡めて深く、口内が犯されるようなキス。

とろけるような気持ちよさに、思わずシドの腕にしがみついた。
/ 279ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp