第27章 touchで起こして…勝手に彼目線ーアランー
「ね、やっ、待って…アラン!」
この後に及んで……
「なんで?」
「だって、ほら、昨日私お風呂入ってないってこと、でしょ?」
「俺は気にしないけど?
……俺も入ってねーし。
終わったら一緒にシャワー浴びればいいだろ。」
「い、一緒に?!っ……んっ」
よくしゃべる口をキスで塞いだ。
深くすべりこませた舌はあっさりと受け入れられ、
ミルクの身体から力が抜けていく。
「いい?」
「もう……。」
そう言いながらミルクは目をふせて、小さく頷いた。
中途半端に脱がせたドレスと下着をするりと脱がせると、
俺が脱いでいる間に、シーツを手繰り寄せている。
別に隠さなくていいのに……。
シーツを反対から引っ張ると、
「明るくて恥ずかしいからっ……。」
と抵抗する。
「じゃあ、目、閉じてれば?
俺はいっぱい見せてもらうけど。」
真っ赤な顔で目を閉じた。
単純なやつ。
笑いながら頬にキスをひとつ落として、朝の光にミルクの身体をさらす。
愛おしい気持ちが溢れて、俺のものだってシルシを増やしていった。
…………………………
ミルクは胸元を気にして「こんなにつけるなんて……」とつぶやく。
「嫌じゃないって言っただろ?」
「そうだけど……。」
そういいながら、ミルクは何かを思い出したようにハッとした。
湯舟の中で俺の脚の間に座らせてるから、顔は見えないけど。
「どうした?」
「どうしよう……明日、新しいドレスの採寸の予定だった……」
「はぁ?!お前そういうこともっと早く言えよ……。」
後日、クロードに散々からかわれたのは言うまでもない……。
2017.05.21up