第26章 隣にいるだけで ー王宮アランー
「おまえさ、あんな下着つけてきて積極的なのかと思ったらやけに恥ずかしがるしどっちだよ。」
からかうように笑うアランに、顔を赤くして言い返す。
「女の子は好きな人の前でちょっとでも可愛くしてたいなって思うんだよ!いつもと違うのもいいかなって思ったんだけど……。」
アランは言いながら俯いていくミルクの顎に手を添える。
「ほら、こっち向けって。」
「……っん。」
今日何度目かもわからない口づけは、一番深く、身体の芯を熱くさせた。
ミルクも応えるようにアランの首に手をまわす。
腰を支えていたアランの手は、ミルクの身体の線をなぞり下着の中へたどり着く。
「まだ全然触ってないのに、こんなにしてんの。」
「アランのキスが……っ。」
「俺のキスがなに?」
「気持ちいいからだよ……。」
「もっとする?」
ミルクが小さく頷くと、濡れた唇がもう一度重なり口内が優しく犯されていく。
そして同時に指もミルクの中を探り出した。
「っは……んぅ 」
増やされる刺激に愛液がアランの手を伝い、下着を濡らしていく。
「や……アランっ…気持ちい……っ わ、たしもう…… 」
アランの肩に置いたミルクの手に力が込められた。
「まだダメ。」
すっと指が抜かれると、呼吸を乱して胸を上下させながらアランに問いかける。
「な、んで?」
「俺も我慢したんだから、お前もちょっと我慢して。」
ミルクを膝立ちにさせると、下着を脚から抜いていった。
「この後どうすればいいかわかるよな?」
「うん……。」