第20章 勘違い ー光秀sideー
俺の肩に手を置き、紗代はゆっくりと俺を飲み込んでいく。
「……っ、はぁ……んっ 」
全部挿入ったところで、ぎゅっと身体を密着させてきた。
良い香りがするな。
首元に顔を埋めながら抱きしめ返してやる。
「んんっ 」
ああ、耳が弱いんだったな。
「どうした?もう終わりか?」
わざと耳元で囁いて、下から突き上げた。
「やっ 待っ……て 」
その言葉でぴたりと止まる。
「あ…… 」
「待ってやったぞ?」
身体を少し離して見上げると、物足りなさそうな顔の紗代がいた。
どうすればいいか、わかるな?
そう目で伝えると、紗代がそろそろと腰を動かし始めた。
自分の体重で奥まで挿入っていくのが気持ちいいのか、徐々にその動きは速くなっていく。
褥の用意もなく、畳の上では痛かろう。
なんとなくそう考えてこの体位をとったが、乱れる様を存分に堪能できてなかなかいい。
「光秀さんっ、 そんなに見ないで…… 」
「何故だ?夢中で腰を振るおまえも可愛いぞ。」
「そんな言い方……あっ …… 恥ずかしいです」
「今更、だな。」
紗代の動きに合わせて、手伝うようにもう一度動いてやる。
繋がったそこは、もう愛液でぐしょぐしょだ。
「はぁっ…… 私、もう…… んっ 」
俺の首にすがりつくように抱きつくと、紗代の身体が僅かに痙攣する。
ドクドクと締めつけるそこを感じながら俺も達した。