第16章 月夜の待ち合わせー政宗ー
部屋について、ゆっくりと下される。
拘束されてはいるものの、私を扱う手つきは優しい。
「そこに座ってろ。」
衣摺れの音がする。
政宗が近づいてきた気配がしたと思ったら、腕を引っ張られ膝立ちにさせられた。
「口あけろ。」
戸惑いに固まる私を政宗が急かす。
「ほーら、早くしろ。」
おそるおそる口を開けると、熱い塊が捻じ込まれた。
「んんっ 」
頭に手が添えられ、政宗は抽送を始める。
目隠しをされてどんな顔をしているのかは見えないけれど、切なげな吐息が漏れるのが聞こえてくる。
されるがままなのも悔しくて、口の中で舌先を使い裏筋をなぞった。
「……っ、うまくなりやがって 」
添えられた手に力が入り、更に奥まで突かれた。
(教えたのは政宗でしょ!)
口を塞がれて反論もできない。
ぐっと喉の奥まで届く熱に、嘔吐きそうになる。
口の端から唾液が伝う。
「ほら、しっかり咥えろよ。」
政宗はそう言うと、私の口の中に熱を放った。
「……普通に飲んじまったな。
これじゃ仕置きにならないだろ。」
抵抗なく吐き出されたものを飲み込んでしまったことに、言われてから気づき恥ずかしくなる。
「まだ楽しませてもらうからな。」