• テキストサイズ

【イケシリ】sweet dreams【短編集】

第15章 レオのプライベートレッスン.4


ん、もう朝?
目がさめると、レオはいなかった。
自分の部屋に帰ったのかな。

気だるい体でぼんやりと天井を見つめながら、昨日のことを思い出す。

「ふふ。」

幸せな気持ちがこみ上げて、にやけてしまう顔を布団で隠した。


コンコンコン


「ミルク様ー、朝だよ、起きてる?」

「どうぞ。」

「おはよう、よく眠れた?」

「あ、う、うん。」

「あ……、レオ様もう帰って来てるんだ。ふーん。」

え?なんでユーリそのこと知って……、あ!

ユーリの視線の先には、レオのスーツケース。
なんで置いて行ったんだろう。

「牽制された。」

「え?」

「レオ様これわざと置いて行ったんだよ。
ミルクは俺のものだって主張するために。」

「ええ?!」

「なんだーそうだったのかぁー。残念。」

「な、なんで?」

話についていけない。

「だって、俺もミルク様のこと好きだもん。
手、出すなよって意味だよ、これ。
愛されてるね、ミルク様。」


ユーリの突然の告白と、レオのスーツケースの意味に混乱する。

「でも、俺あきらめないからね。
レオ様にそう言っといて。」

そう言うと憤然と出て行ってしまった。

ユーリ待って、まだ私、髪結ってもらってない……。




おわり

……………

2016.09.16up
/ 279ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp