第14章 レオのプライベートレッスン.3
「ミルク様、起きて!」
ユーリの声で目が覚めた。
部屋に戻って、一眠りと思ったらいつもの時間になっても起きられなかったみたい。
「珍しいね、いつも起こしに来た時には起きてるのに。」
ユーリは今日のドレスをラックに掛けた後、髪を結ってくれる。
「ちょっと疲れてたのかな。」
昨日は夜更かししたからなぁ、と心の中で考えた。
思い出すと、大胆なことをした自分が恥ずかしくなる。
レオといると、自分でも開けたことのない扉を開けてしまう。
うまくリードされてるからかな。
そういえば昨日、レオにも気持ちよくなってもらえたけど、一つにはならなかった……。
中でイケなくても、やっぱりレオと繋がりたい。
大好きだから、溶けちゃうくらいくっつきたい。
「はい、できたよ。」
考え事をしているうちに、髪が綺麗にまとめられていた。
「着替えて食堂ね。
すっきりするハーブティー用意して待ってるから。」
「ありがとう。」
心の中でこんな淫らなこと考えてる私には、ユーリの笑顔が眩しい……。
着替えて気持ち切り替えよう!
立ち上がると、昨日レオにもらった箱をまだ開けていなかったことに気づいた。
何が入ってるかだけ気になるから、開けてみようかな。
包装紙をやぶって箱を取り出す。
パカ、と蓋を開ける。
「え、うそ……。」
入っていたのは女の子が1人でする時のバイブだった。