第13章 レオのプライベートレッスン.2
……んっ。
「はぁ……。
レオ、気持ちよかった?」
一息ついて見上げると、少し驚いた顔で私を見るレオと目があった。
「もしかして、飲んでくれたの?」
「あ、うん。」
恥ずかしくて、両手で口を隠す。
「美味しくないでしょ?無理しなくてよかったのに。
そうやって誰かに教えられたのかな?」
「もう!こんなことしたの、レオが初めてだよ。」
からかい混じりのレオに言い返す。
「それに……レオのだから……嫌じゃない…し。」
うつむいてそう言うと、ぎゅっと包まれた。
「あーもーなんでこんなに可愛いんだろ。」
私もレオの背中に手をまわした。
肌が触れ合って、2人の体温が溶けていく。
私はレオの腕の中で余韻に浸りながら眠りについた。
……………
翌日、夜が明ける前に部屋に戻ろうとそっと体を起こすと、後ろから呼び止められた。
「あ、ごめんねレオ。
起こさないように気をつけたんだけど。」
「いいよ、渡したい物あったし。
そこの引き出し、開けてみて。」
レオが指さした引き出しを開けると、シンプルな包装紙に包まれた箱が入っていた。
「これ、なに?」
「俺、今日から2週間仕事で城をあけるから、その間それで復習しておいて。」
「え、うん。」
なんだろう。
「自分の部屋に戻ったら、誰もいないところで開けてね。」
私はその箱を受け取って、自分の部屋に帰った。
レオ、2週間も会えないのか……寂しいな。
………………
2016.09.13up