第11章 シド←→ジャス2
ー2週間後。
「報酬だ。」
ふかふかのクッションに、新しい首輪、缶詰めの高級ドッグフード!
シドのやつ、やっと帰ってきた。
相変わらず、忙しいみたいだな。
もぐもぐ……。
じゃじゃ馬ちゃんからうまく情報聞き出せたら、報酬に缶詰めって言ってたはずなのに、それ以上のものが用意されてた。
ってことは誕生日、すげぇよかったんだろうなー。
もぐもぐしながらチラっとシドを見上げる。
「なんだよ。
それ食ったら散歩連れてってやるから、さっさと食え。」
はいはい。
大切なものができてよかったねーシド。
じゃじゃ馬ちゃんとキスしちゃったことは、黙っておこう。
〜end〜