第1章 アラン←→アーサー
「おまえ、いつから気づいてたの?」
2人でベッドに横たわって話す。
「どうして欲しい?って聞かれた時にもしかしてって思って、その後アランの触り方ですぐ分かったよ。」
「へぇ。おまえん中に全部入った瞬間元に戻ってた。
よくわかったな。」
「だっていつもあれだけ触られてたら、目つぶっててもアランの手はわかるよ。」
「……っ!」
急に黙るアラン。
「え、なに、もしかして照れてる?」
覗き込もうとすると、逆にほっぺたをつままれる。
「バーカ。それよりおまえ、あんな風におねだりできるんだな。
知らなかった。今度同じこと俺にしろよ。」
「やだ。」
ムッとするアラン。
「なんでだよ。」
ミルクが起き上がって、アランに跨る。
「今度じゃなくて、今からしてあげる。
もう一回、最初から、シよ?」
耳元で囁かれて、アランにも火がついたようだ。
再びベッドが軋み始める。
(今日はプリンセスの勝ちみたい。
ずっと仲良しでいてね……。)
アーサーは丸くなって目を閉じた。