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術師~Lonely assassin~【R18】

第4章 *迷い子


「…………。」



『…………?』



少ししてから、私の口を覆っていた手は退けられた。
何やら深刻そうな雰囲気を感じた私はステロさんに声をかける。



『どうか、しましたか?』



「……どうやら、街でセン様に尾行が付いているようです。 確かめに来てほしいとルノから言われたのですが、ヴィアさん一人で大丈夫ですか?」



『私は大丈夫ですから、気にせず向かってください』




「では、」



ビュンッと風の切るような音がした後、ステロさんの気配が消え静寂が訪れる。
誰も居ないと思い、布を外して周りを見るとすぐ近くが庭だった。
この季節は何の花が咲いているのだろうと思い、視線を外に向けるとがさがさッと草が大きく揺れたのだ。



『!? な、何だろ…動物?』



気になった私は気配を消しながら急ぎ足で向かった。

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