第6章 Good morning〜花巻貴大〜
「5年!オリンピックできる!」
「いや、まぁそうだけど…」
「中学から付き合ってるんだよ!
マグカップとかさ、時計とかさ。
あるじゃん」
あんずは怒るときはいつも
酔ったような口調になる。
それが癖になった俺は変態か?
「ほしいほしいほしいほしいー!
ペアのマグカップほしいー!」
「お揃い…あるだろ。ほら…
なんだろ」
「制服のネクタイ。指定カバン。
部活T。体操服。上履き。
そんなんばっかじゃん」
「…時間、とかは?」
「ロマンチストか私の彼氏は!」
光速で飛んでくる枕を受け止めて
もう一度ベッドに置く。
「カップル感ない〜〜」
まぁ、それは確かにそうかも。
休みの日に会ったりもしないし、
電話もメールもあんまりしない。
放課後デートもしたことない。
一緒に帰ったりはするけど、
だいたいバレー部面々も一緒。
確かにカップル感ない。