第6章 Good morning〜花巻貴大〜
どんな喧嘩のときよりも怖い。
元々怒ると怖いタイプなのに。
これはヤバい。
だいぶヤバい。
「てかさ、貴大。なんでクソ川がこの
お泊まりのこと知ってんの」
「それくらい言うだろ!?え、逆に
お前は友達に言わなかったのかよ!
“今週末は彼氏の家でお泊まりなの〜”
とかって、言ってねぇの?!」
「“母と映画”って言ってきた!」
思わぬ純粋さ。
でもそんな感動もつかの間…。
「あんたずっと一緒にいたんでしょ!
なんでこうなるのがわかんないの!」
ここまでやべぇ奴だとはさすがに
思ってなかったんだよ。
「てかあいつもデートかよ!どこだよ!
会いたくねぇな!!」
荒れてる。
荒れてはる。
男だ。
これは紛れもなく男だ。