第6章 Good morning〜花巻貴大〜
「貴大〜〜」
「…もう知らねえよ」
「あー!新着めっちゃ来てるじゃん!
これで私が未読無視とかって怒られたら
貴大のせいだからね?」
「ハイハイ」
「もー…」
画面をタッチ、スクロール、スワイプ。
タッチ、スクロール、スワイプ。
トークにひと段落ついたのだろう。
首を回しながら起動を待っている。
おそらくタイムラインの。
もう俺は知らない。
俺も特に用のない松川にメッセージを
送りながら時間をつぶす。
ちらちらあんずを見ながら。
「…これ、及川だよね」
ぼそり。
やっぱり気づくよな。
そりゃな。
今度はあんずのスマホがメキメキと
音を立てる番だった。
「あンのクソ川」