第5章 Run away〜二口堅治〜
「てか、青根の話逸らしやがって」
「堅治…」
「お前は俺の彼女だろ?なぁ!」
「そうだよ!そうだけど!」
「けどなんだよ!?」
「仕方ないじゃん!…堅治だって、
いろんな女の子と…きゃっ!」
視界が反転する。
背中はコンクリートに押し付けられる。
鈍い痛みと恐怖が私を襲う。
「痛い…堅治…」
「答えろ。お前は誰が好きなんだよ」
「堅治だよ…堅治が好き…」
「なら…俺だけ見てればいい」
「んんっ!」
いつもとは違う、荒いキス。
怖い。
堅治が怖い。
「堅治…」
「ああ?」
「戻るね。課題終わってなくて」
「おい」
起き上がり、お弁当を片付けて、
堅治から逃げるように屋上を出る。