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[HQ夢]愛されたいのはあなただけ

第9章 What do you mean?〜澤村大地〜


「関係ない奴なんかほっとけば…」
「そう!そういうとこ!大地ほんと、
なんもわかってない!」

風が吹いて、彼女の黒髪が揺れる。

「別に私一回も拒んでないじゃん!
まあ確かに私から追ったこともないけど
私を大事にしてくれてるんだなって
ずっと思ってた」

俯いた彼女の薄い唇が震える。

「我慢してたの…?それとも私に魅力が
ない…?」
「我慢してたよ、ずっと」

あんずの腕を引いて抱きしめる。

「キスだけで止められる気がしなかったから
我慢してた。俺が初めての彼氏だってのも
知ってたし、大事にしたかった」

この言葉がどれくらいの割合で届いたのか
わからない。
でも少しでも届けばいいと思って
言葉を紡ぐ。

「好きだ。世界で一番大事な人だ」

彼女の小さな頭を抱いて、細い腰に手を
回す。

「別れるなんて言わないでくれよ…」

あんずのシャンプーの香りと制汗剤の
香りが俺を駆り立てる。

「好きだ。お前は?」
「…好き」
「ありがとう」
「今から私が言うこと、全部聞いてて」
「うん」
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