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[HQ夢]愛されたいのはあなただけ

第9章 What do you mean?〜澤村大地〜


「あんず!ごめん、待った?」
「ううん」

黒のジャージにグレーのスウェットパンツ
白の部Tに赤のスポーツバッグ。
いかにも!なマネージャー。

「ごめんな、帰ろうか」
「うん」

彼女が持っていた重たいボトルケースを
受け取って代わりに持つ。
右手にボトルケース、左手にシューズを
持って、彼女の右側を歩いて帰る。

「サオリ、今日めっちゃ調子よかった」
「おー、そうなんだ」
「ランニングもいつもより上がってたし
シュート成功率もなかなか」

もうすぐ3年生の引退が懸かった試合で、
どこの部活もピリピリしている。
女バスだって例外じゃない。
試合期の運動部の選手陣は尋常じゃないほど
キレやすくなるし、マネージャーに対する
当たりも強くなる。
それでも彼女は選手を精一杯支えている。
「影山にあんずの爪の垢を煎じて
飲ませてやりたいなあ」なんて思うくらい。

「男バレは?」
「いつも通りだよ。見てるだろ?」
「バレてた」
「見るならもっとバレないように見ろよ」
「いいじゃん、公認なんだから」
「俺がいじられるんだよ」
「嫌?」
「嫌じゃないけど」
「じゃあいいじゃん」
「休憩時間とかにお前と喋ってるとその後の
スガの当たりがやけに強くなるんだよな…」
「菅原は私のこと大好きだもんね」
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