第1章 越前リョーマ
そして左の胸の先端を指先で弾かれた。
「んんっ」
痛みで声が出る。
「痛い…」
呟くとリョーマは笑っていた。
「痛いの、嫌い」
怒った顔を作りリョーマを睨んだけれど、リョーマはただ楽しそうに笑っているだけだ。
おへその辺りを指先で撫でられる。くすぐったさに身をよじると、また乳首に刺激が走る。
「ふぁっ」
「声、抑えて」
口を塞ぎたくても手は上で縛られている。
下唇を噛むと、それを見たリョーマが、ああ、もう、と小さく呟いた。
リョーマが身体を起こし、唇が重なる。
手が使えないからリョーマの髪に触れる事も出来ない。
もどかしさを感じながら必死で唇を味わう。
啄むように何度もキスを繰り返し息が上がる。
はぁ、と酸素を吸い込むとまた唇がふさがれる。ぼーっとしてきた頭で、一限目が英語だったこと思い出した。
「唇、噛んだらだめだよ」
リョーマの声が甘い。でも、そんなことを考える間もなく今度は強く乳首を吸われる。
舐められ、吸われ、舌で転がされ先端は少し固くなる。
濡れた音に身体が反応していく。
「んんっあああっ」
乳首を強く吸われ、思わず声が出た。
「がんばって声抑えて」
優しい言い方に伴わない、少し乱暴な愛嫵に身体も脳も混乱している。
酸素を求めて開けた口に親指が差し込まれ、甘く噛み付いた。
指は私の口の中を犯すように動く。必死で指を咥え声を殺す。
「んっ」
「ふっ」
「んんっ」
努力むなしく胸を撫でられ、捕まれ、揉まれ、声が呼吸と一緒に出て行く。
「イケナイコだね」
リョーマがこちらを見ている。大きな綺麗な瞳に私が映っていて、胸がきゅっと苦しくなった。
リョーマの手が太ももから足の付け根に移動すると、もう自分でも濡れているのが解っていた。
ぬる、とリョーマの指が秘部を撫でる。
びくりと身体が反応する。力が入り、リョーマの指に強く噛み付いてしまった。
「いて」
リョーマは小さく呟いて口から指を抜いた。その指を自分でぺろりと舐めて、私に笑いかける。
酸素を吸い込み大きく呼吸をすると、リョーマはまだまだ何か企む顔をしていた。
もう抵抗もしない。学校でこんな事をしているのに、期待で胸が苦しい。