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握り締めたい光

第3章 再会、忘れたい過去


私は海斗さんが好きだ。

海斗さんの笑顔を見る度、自覚する。


あの人はすごく優しい。

人の優しさに触れてこなかった私だから、きっと余計に...。


それから私たちは、お互い暇な時に頻繁に会うようになった。


何故か私は会う度に、海斗さんに可愛いと言われる回数が増えてる気がする。

嬉しいけど、照れ臭い。恥ずかしい...。


そして昨日、またあの夢を見た。

もう、嫌。

あの夢を見るくらいなら...

眠りたくない。

独りになりたくない。

暗い、暗い、暗いっ!!


[今から、会えますか?]


海斗さんにメールをした。

すると、すぐに返事は来て...


[会えるよ。いつもの公園でいい?]


私はソレに、[はい]と返事して、公園に向かった。


もう海斗さんはいて、いつものあのベンチに座ってた。


「遅くなってすみません」


そう謝って、海斗さんの隣に少し間を空けて座ると、


「ううん、全然」


と、あの大好きなキラキラの笑顔を向けてくれる。

嬉しくて、苦しい...。


好き...。

でも、この想いだけは伝えちゃいけない。

辛く、なるだけだから...。

歳が、離れ過ぎているから...。



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