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貴女のご指名は?【ホスト松】

第1章 初のご来店


「当店のご利用は初めてでいらっしゃいますね」


わたしは黙っていても、由美が勝手に進めてくれる。


「あ、はい。えっと、友達から紹介を受けてここに来ました」


由美がそう答えると、彼がまたもや胡散臭い顔を浮かべる。


え、ちょっと待って。


思わず、由美の顔を二度見した。



なに顔赤くなってんの?
耳まで真っ赤じゃない。





「では、奥へとご案内致しますので、ついてきてください。中でプレイヤーがお待ちです」


いくつか疑問に思ったことがあったから、小声で由美に尋ねる。


『ねえ、プレイヤーってなに?』

「ホストのことだよ」

『え?じゃあ、この人は違うの?』

「彼はウエイター。でも、勿体ない!絶対人気出るのに!!」

そういえば、と由美が言葉を続ける。


「ここは、少し特殊なホストクラブらしいよ」


『特殊?』



見た感じ、特殊なところなんて見つからない。まあ、普通のホストクラブさえ見たことないけど。
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