第5章 甘い甘い練習
そして、イヤミさんが来た翌日。
わたしは、昼の一時に集まって欲しい、とお願いした。開店の七時間前。
申し訳ないと思うけど、仕方ない。
これも彼らをホストとしてもっと高めるため。
『それでは早速始めましょう。わたしを客だと思って接客してください』
「「「「「「…………!」」」」」」
そう言うと、みんなが黙り込んで微動だにしなくなってしまった。
『どうしたんですか?』
ソファーに座って、隣をぽんぽんと叩く。
『おそ松さんからですよ。あと、執事口調でお願いしますね』
おそ「お、おう!」
なんか、顔が赤く見えるのは………気のせい?
おそ「……………っていうか、これ、本気で口説いていいのかよ」
ぼそぼそっと何かを言われても、聞こえないんだけど。
『何か言いました?』
おそ「べ、別に?」
まあ、深くは追求しないでおこう。