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貴女のご指名は?【ホスト松】

第11章 だいじょーぶ!【十四松】


『あの、すみません。もう、大丈夫です』

十四「え?あっ……!」

至近距離で十四松さんと目が合った。

さすがに夜遅くにこんな所で抱きついているのはちょっと………いや、かなり恥ずかしい。

十四「ご、ごめんね!」

ほんの僅かな月光に照らされた十四松さんの顔がほのかに赤い気がした。でも、わたしも人のこと言ってられないほどに赤いと思う。

『もしかして、仕事、休んだんですか?』

十四「うん!だって、仕事よりも君の方が大事だから!」

『えっ……あ、その……あ、ありがとうございます』

これはお礼を言うべきなのだろうけど……。

今、相当恥ずかしいこと言ったよね!?

十四「あのね、僕、君のことが好きなんだ!」

『は、はい!?』

十四「だから、伊織ちゃんのことは僕が守るから、だいじょーぶ!」

いやいや、なにが?どこが?


うろたえるわたしが見えていないのか(見えてるはずだけど)、十四松さんがわたしの頬にキスを落とした。

『は!?なっ、ちょっと!!』




十四「えへへ!はじめて!」
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