第11章 だいじょーぶ!【十四松】
【十四松side】
十四「え………?」
彼女の家まで来たのはいいんだけど………。
なに?これ。
彼女の家の扉に貼ってある無数の張り紙。
アナタハワタシダケノモノ
ホカノオンナニワタサナイ
ハヤクワカレロ
十四「…………っ!」
こんなの、彼女に見せたらダメだ。
きっと、悲しむ。
だから、その紙を急いで全部剥がした。
十四「っ!?」
誰かに見られている気がして、ばっと後ろを振り向く。
気のせいかな………。
とにかく、彼女には悟られないように。
僕が、彼女を守るんだ。