第11章 だいじょーぶ!【十四松】
十四〈もしもーし!十四松でっす!!〉
耳元がうるさい。
『あの、すみませんが、今日はお休みしてもいいですか?調子が悪いので………』
十四〈えっ!?調子が!?大変だ!すぐに行くっ!今すぐ行くっ!〉
『え?いや、来てもらわなくても……』
十四〈待っててね!!〉
ブチッ……。
嘘でしょ……。
切られた……。
でも、嬉しいかも。
本当はどこかで誰かに来て欲しいと願っていたんだ。
でも、心配はかけたくないから、手紙や写真は全て、棚の中に入れた。
あの手紙には不自然なことが多すぎる。
でも今は…………
あれを視界に入れたくない。
怖いの…………。