• テキストサイズ

貴女のご指名は?【ホスト松】

第10章 悪が勝ってもいいじゃん【一松】


『や、やめて!』

わたしは彼をどん、と勢いよく押してしまった。

一「いた……」

一松さんが盛大に尻もちをつく。


『あ……ご、ごめんなさ───』

一「君は謝らないで。俺が悪いんだから」

わたしの謝罪の言葉を遮られる。


一「君は?君も、キスは初めて?」


『わたし……は………』



初めて……じゃない。



一松さんにそっくりで……でも、全くの別人と。



一「初めてじゃないの?だれ、それ。俺の知ってる人?」


正直には答えられない。


一「その感じだと………もしかして、兄弟の中のだれか?」


『っ………!』


違う。

そう言いたいけど、違わない。





あってる。
/ 205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp