• テキストサイズ

貴女のご指名は?【ホスト松】

第10章 悪が勝ってもいいじゃん【一松】


足元に何か温かなものが触れた。

暗くてよく見えないから、しゃがみこむ。


『わー、猫ちゃんだ……。かーわいー』

その猫を抱き上げる。

「おーい、タマゴロー。どこー?」

暗くてよく見えないけど、この声は………

『一松さん?』

一松「あ、伊織ちゃん。いたんだ?」

『はい。今から帰ろうとしてたんですけど……』

腕の中にいる、猫ちゃんに視線を移す。

『この子が擦り寄ってきたので』

一松「あ、タマゴロー。ここにいたの?」

タマゴローか………。



ネーミングセンス皆無。



『男の子なんですか?』

一松「…………さあ?」




お気の毒に………。
/ 205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp