第9章 ずっと想ってた【チョロ松】
そして、わたし達はカフェを後にした。
チョロ「君も今から帰る?」
『はい。帰ります』
チョロ「じゃあ、一緒のホームか」
『え?わたしの家の方向、知ってるんですか?』
チョロ「…………勘だよ」
なんか、はぐらかされた……?
『あ、チョロ松さん、ベンチ空いてますよ。座りませんか?』
チョロ「………うん、座ろうか」
なんか、懐かしいな。
『高校時代、わたし、よくこのベンチに座って本読んでたんですよ』
チョロ「知ってるよ」
『え、知ってる………?って、どうして……?』
チョロ「少し、話そうか」