第9章 ずっと想ってた【チョロ松】
チョロ「ん?食べないの?」
チョロ松さんが小首を傾げて、不思議そうにわたしを見る。
『い、や……だって………』
あーん、って!
恋人じゃないんだから!
すると、チョロ松さんが口パクで何か訴えてきた。
ま、わ、り………みて?
言われたとおりに周りを見てみると………
か、カップルばっかり!?
みんなあーん、ってしてる!?
見てるだけで恥ずかしくなって視線をチョロ松さんに戻す。
チョロ松さんがにこにこと笑って、フォークを突き出す。
食べろと?
『っ~~………!』
思い切ってぱくり、と一口食べる。
うーーー!!
女性客相手だったら出来るのに!!!