第8章 あげるよ【カラ松】
急に何言い出すかと思えば、そんなこと?
っていうか、初めてなの!?
いかにも、そーゆーのに慣れてそうな感じなのに。
カラ「だから………俺が………俺は……」
カラ松さんが珍しく口ごもる。
ああ、そうか………。
『初めてをわたしが奪ってしまって、すみません』
言いにくいってことは、つまりはこういうことだろう。
ほんとに、気を使わせてばかりで、なんて情けない。
カラ「違う!そうじゃない!嫌なんかじゃなかった!」
わたしは呆気に取られた。
思考が追いつかない。
わたしが追いつくよりも先に、カラ松さんが言葉を続ける。
カラ「俺は君が好きなんだ!」